首都圏保険担当者会議 議事録につて
平素は本会運営に、ひとかたならぬご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、8月19日に行われました首都圏保険担当者会議の議事録を各県からの意向により抜粋を掲載します。
今後とも当会の運営にご理解ご協力賜りますよう、お願い申し上げます。
首都圏保険担当者会議 議事録(一部抜粋)
2023年8月19日 開 会:午後4時 場 所:東京都柔道整復師会館3階
東京都瀧澤会長挨拶
日整、関東ブロックの先生方に、公益社団法人東京都柔道整復師会の不祥事等で皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
保険関係における問題は、会員に直結する問題であり、良いことは良い、悪いことは悪い。このような会議で勉強、また情報を共有することは大変有意義で、しっかりと勉強させて頂きたい。また、現執行部は47都道府県と共に、長尾会長の日本柔道整復師会をしっかりとサポートすると挨拶をした。
その後、瀧澤会長より新執行部全員の紹介を行った。
次に、日整役員、関東ブロックの会長と担当役員の紹介を行う。
日整長尾会長挨拶
現在、組織全体のガバナンスが効いていないというのが外からの評価なので、私たちは襟を正して日整の執務を進めていきます。その中で5つの信頼と協調が大切ですが、これらは後でご説明します。
保険は、抜本的に見直す必要があり、基本的には保険者との信頼と協調を結ばなくてはならい。施術者と保険者で喧嘩をするのではなく、各保険者と直接会って話し合い、お互いがその話し合いの中で理解を深めることが大切です。
そして、行政、議員、医師会との話し合いの中でも、ただ会話するのではなく自分たちの言いたいことをペーパーにして提出し言った言わないにならないようにする事が大切です。
日整は、7つの部で会務を行っています。今までは自分たちの仕事をただただ消化していただけでしたが、今後は一歩前に進み柔道整復師とは何をする業種なのか、どのような事をしていて何が出来るのかをペーパーにして作成いたします。
これらは、日整で作るので各都道府県ではそれをお願いと共に行政、各議員に持って行っていただく。このペーパーは、本年12月までに日整で作成いたします。
来年の料金改定でも、日本医師会、行政、議員と協議し進めてまいります。
今後は、各都道府県の柔道整復師会が足並みをそろえ進めていく必要があります。
関東ブロック斎藤会長挨拶
瀧澤会長が希望に満ちた顔になった。そして、期待が持てると激励された。
東京が崩壊するとブラックホールのように、周囲の柔道整復師会は巻き込まれてしまうので、そのようにならないよう周りの関東ブロックは東京を支えていきます。
保険給付は、国民の福祉、健康を支える保険制度であり、これらを堅持するため私たちは、知恵を出し合い進めて参ります。
議長 東京都小島保険部長
日整長尾会長の講演
現執行部の方向性は、登る山を明らかにして腑に落ちる対策行っていく。
☆五つの信頼と協調
・国民からの信頼と協調
今、私たちを取り巻く方たち(行政、議員、医師会)は日整の会員が、どれだけ患者を診ているのか、それさえも分かっていない。
私たちが何をしていて何が出来るのかを集計し、国民からの信頼とニーズをペーパーにして政治家たちへの提出し、それをネタにして行政、政治家に提案することが大切である。
・保険者からの信頼と協調
協会けんぽ、国保の保険者と、話し合うことが大切である。また、健保連等の保険者には直接出向いたり電話したりして協調を図る。
・都道府県、市区町村である行政からの信頼と協調
柔道整復師が何をしていて、何をすることが出来るのかを啓蒙する。
接骨院か整体なのか分からない政治家や行政が多いのも確か。
制度的にも鍼灸と柔整が混同されている。これらは行政も分かっていないので、私たちがきちっと説明することが大切です。
・業界の内外の関係機関からの信頼と協調
医師会、歯科医師会、薬剤師会、鍼灸師会、学校協会、試験財団などと連携し協力し、信頼と協調を得ることが大切です。
・業界を構成する柔道整復師からの信頼と協調
協定と契約の違いがあるが、それだけを言い続けていたのが日整である。
振り込み手数料は、各都道府県で違う。
日整と個人を、昭和63年に戻ってもう一度考え直す。
オンラインにする時には、請求代行業をどうするかを日整が考えていき、オンラインにかかる費用を日整だけでの交渉ではなく請求代行業者と協調して進めていく。
現在、学生においても柔整の大学を卒業し就職に有意な学士の資格を得ることを考えている。これらは、業界にも責任があり今後は柔道整復師が出来ること、接骨院ではどう言うことをしているのか、外から何をしているのかが分かる様にペーパーにして学校関係や各都道府県に配布する。
今すぐすべきこと
国民への情報の公開と提供です(接骨院・整骨院では何が出来、何をしてもらう事が出来るのか)
私たちの接骨院(整骨院)では患者とのコミュニケーションが大切で、今ある痛みや状態などの疑問や不安に対して真摯に向き合う必要があります。
保険者からも施術において施術計画を立てそのプロセスを説明するよう望まれていますが私たちもその必要性を考慮し進めていく必要があります。
また、専門知識や技術の向上、超音波観察、物理療法機器や固定材料などについても最新の知識や使用方法を学んでいく必要があります。
柔道整復師を取り巻く環境の実態調査をする
〇どのような状況の時に患者さんは接骨院に来るか
〇接骨院ではどのようにして快癒、良好にしたか
正確な情報を集める為には、電子カルテも必要でしょう
それらの実態にあわせて支給基準が作られ、実態に合わせて支給基準を作り直す必要があります。
各県からの保険に対する問題点等の重点説明
1茨城県後藤保険部長
2栃木県鈴木保険部長
3群馬県田島保険部長
4埼玉県原田保険部長
5千葉県細谷保険部長
6山梨県初鹿保険部長
7神奈川県五十嵐保険部長
8東京都小島保険部長
大河原副会長より閉会の辞
この数年で柔整業界への信頼は崩壊している。この信頼回復には相互の理解と協調の再構築が必要となり、日整ではいい施策を出して今後も進めていきます。
山崎日整保険部長
保険に関係することは今後もしっかり検討していくが、直近の課題として料金改定があり、現在の保険請求件数の把握と推移、5年間での会員数とその減少理由、そして消費者物価指数、人口統計も総合的に検証し提案していく。
資格認証としてカードリーダー対策も現状は進んでいません。
日整保健部としての信頼回復と内外への協調をつくる必要がある。ワーキンググループを作り、今後の課題であるオンライン請求や保険組合、行政、政治との関係を構築し進めてまいります。