レセプト(保険請求)の流れ
当会のレセプト(保険請求)の流れ
① レセプトは毎月15日までに提出
毎月15日がレセプトの受付締切日となっております。ご来館での直接提出・郵送等(必着)にてお預かりします。なお、15日が土日祝場合は翌営業日が締切日となります。
レセプトの提出が締切日の翌日以降となりますと、翌月の受付処理となりますが、特別な事情(PCの故障等)で提出が遅れる場合は当事務局にご一報ください。出来る限りの対応をいたします。
レセプトの受付後、保険種別ごとに仕分け作業を行います。その際、記載もれ等が確認された会員様には連絡をし、修正や追記等当会で可能な事案についてはこちらで対応いたします。また、ご提出いただいたレセプトでの不備が多数確認された会員様には、即時に連絡をして対応をご相談させていただきます。できる限り会員様にとって不利益にならならないよう、柔軟な対応を心掛けています。
② レセプトの仕分け・内容チェック・データ入力の準備(4日間程度)
レセプトを保険者ごとに仕分けをしながら、記載内容の誤りや不備(記号番号・住所、署名、負傷原因、施術料金等)をチェック、データの取り込み準備をいたします。記載内容の不備や疑義等が判明した場合は、当会の事務局より問い合わせをさせていただき、その場で訂正等が可能な事案は対応いたします。
③ データ入力と修正(3日間程度)
データ入力の準備が整ったらOCR(光学式文字認識装置)にてレセプトの内容を取り込み、文字の読み込みエラーや計算エラー等の修正を行います。また、OCRに内蔵されたカメラでレセプトイメージも取り込んでいますので、保険者等へのレセプト提出後もどのような記載内容だったのか確認することが可能です。実際にパソコンの故障により前月のデータが消去された会員様に、イメージデータをプリントアウトしてお渡しすることもあります。このような突発的なトラブルにも、会員様の作業負担が軽減されるよう速やかなサポートをいたします。
④ 請求案件保険部会の実施(毎月20日頃)
当月受付したレセプトの中で、各保険種別担当職員が請求内容について疑義
を認めた場合や、以前に返戻され会員様より再提出された書類に不備等があるレセプトについて、保険部長を中心に複数名の保険部員と担当職員にて会議を行い、会員様の不利益にならないような対処法等を検討していきます。そのあと該当する会員様に連絡し、療養費支給基準に準拠した指導を行いながら保険者からの返戻(再返戻)が無くなるよう対応していきます。
また、請求案件保険部会を保険相談日として設定しており、保険請求についての相談を直接受け付けています。(保険請求の基本から丁寧に対応いたします。)
⑤ レセプトとデータの照合(3日程度)
OCRで取り込んだデータエラー等の修正後、レセプトとデータ入力内容に相違がないか1件1件チェックをしていきます。さらに記載相違、不備等が判明した場合は会員様に連絡し、修正等が可能な事案においては会員様へ返戻せずに当会にて対応いたします。
⑥ 各審査会や保険者へのレセプト提出(3日程度、月末までに完了)
各審査会や保険者へのレセプト提出する際に必要な総括票(請求書)を当会で作成し、各審査会や保険者へ提出していきます。そのため、細々な帳票等をレセプトに添付して当会に提出する必要はありません。(ただし、施術情報提供紹介書の写しの添付は必要です)
健康保険組合や共済組合、医療助成等の発送においては、配送業者の発送処理過程で破損等が起こらないよう、丁寧に梱包し提出(郵送)しています。
信頼と実績、公益社団法人ならではの対応
保険者からの返戻において、とくに交渉が難しいと予測される案件については、当会保険部長を中心に公益社団法人として誠実に保険者と交渉し実績を重ねています。また、当会役員が直接保険者へ訪問し、案件フォローや多くの意見交換を行うなど、信頼関係を築いていくことを大切にしています。
さらに当会の請求業務では、4つの工程においてその都度レセプトの内容チェックをすることによって保険者からの返戻が軽減されるよう努めています。
2024年以降の新しい取り組みについて
当会では2024年度中に、インターネット回線を利用した会員様からの保険請求データ受付をスタートいたします。(療養費支給申請書の提出は必要です)そして当会独自の新しいシステムを導入することにより、単純なミスだけではなく、負傷原因と負傷名の整合性や近接部位等々、より細かい請求内容のチェックを可能にしていきます。今まで以上に保険者からの返戻が減少することを目指していき、会員様への不利益や負担を軽減できるよう努めていきます。