【改革の歩み—第18話】
2013 新年のご挨拶


 

  新年あけましておめでとうございます。
  公益社団法人東京都柔道整復師会会長の工藤鉄男です。

  今年は、ここ数年取り組んで参りました、柔整改革の1つの結論が出される大変重要な年であります。
  というのは、今年の11月30日をもって公益社団法人の移行申請が締切りを迎え、公益の認定を受けた組織と、そうでない組織との区分けがされるからです。
  これまで、社団が公益であるが故に締結されてきた受領委任協定の内容について、その根底にあるべき「公益」という切り口で改めて柔整業界内を見渡した時に、国が新しい法律を作ってまで実施した公益法人改革に照らし合わせた新しい受領委任協定への見直しの必要性が生じると考えられるからです。
  我が東京都柔道整復師会は、一昨年の5月に公益社団法人となりました。そして現在、日本中の社団柔整師会が公益認定に向けて着実に歩みを進めています。すでに移行を済ませて新公益法人に生まれ変わった都道府県は、東京を始め、北海道、青森、岩手、山梨、埼玉、愛知、大阪、滋賀の9都道府県となりました。
  さらに、宮城、新潟、長野、群馬、茨城、岐阜、福井、京都の8府県では、すでに公益認定の答申を受け、公益社団法人の移行登記の準備を始めております。つまり、今年中に公益法人になる事が確実になったのは、合計17都道府県になります。さらに、申請締切りに向け、これから続々と各県社団接骨師会が公益申請を行う事になると思います。日整傘下の社団が揃って公益社団法人となれば、業界が新たな時代へとステップアップする可能性は飛躍的に高まります。
  そして、超高齢化社会を迎えた日本の国民医療費は拡大を続け、医療分野の役割は増大し続けています。
  現在は、玉石混交の柔整業界でありますが、我々柔道整復師が今ここにある事の原点に立ち返り、「私益」ではなく「公益」を目的とした公益社団法人となる事で、社会に貢献出来る立場を再構築する事が国民目線に沿った対応であろうと考えます。
  その事は、日本の社会保障に最も影響力のある「日本医師会」でさえも、直近の総会において公益社団法人の移行を進めるという決議をされたことからも伺えると思います。
   このことが、今後の医療業界の中で何を意味するのか今はまだ判りませんが、こうした社会に流れを見る限り、我々がこれまで懸命に進めてきた「公益への方向性」が正しかった証左と言えるのではないかと思います。
  さらに、業界の改革はここで終わりではありません。昨年は柔整療養費検討専門委員会が開催され、私も柔整業界の認という大役を拝命し会議に参加して参りました。今年も引き続き業界の代表者として、国民に求められる柔整のあり方を軸として柔整業界全体を正しい方向へ導く方策を、是が非でも実現させたいと考えております。
  さて、本年の干支は「巳」蛇年であります。蛇は弁財天の化身とされ機運だけでなく、家に繁栄をもたらす守り神とも言われています。正しい施術と正しい請求をする柔整師が、正しく評価され正しい努力が実を結ぶべく、私も粉骨砕身突き進む覚悟です。
  会員各位におかれましても、そして、この柔整業界全体としましても、公益への1つの答えが出る本年こそが「改革元年」とも言える年だと思います。非常に厳しい1年と思われますが、会員及び地域の皆さんのご理解、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げるとともに、本年が会員またご家族の皆さんにとって、そして地域の皆さんにとって実り多き年になりますよう心から記念し、新年の挨拶に変えさせて頂きます。