【改革の歩み—第11話】
「公益社団法人」認定取得のご挨拶(2011/05)」


 

 みなさんこんにちは。
公益社団法人 東京都柔道整復師会会長の工藤鉄男です。

 去る3月11日の「東日本大震災」の犠牲者になられた方に追悼の念を捧げるとともに、被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

 今、日本中、また世界中から被災地の復興に温かい支援が届けられています。これは、日本が、これまで世界の国々に貢献し協力をしてきた証とも言えますが、自分や親しい者が痛み苦しんでいる時だからこそ、こうした周りからの暖かさや優しさに触れると、人と人とのつながり、社会や地域コミュニティの必要性をこれまで以上に強く感じられるようにも思います。
 また、個人主義や大量消費、営利主義ばかりが目立つ最近の日本に、人間生活に本来あるべき姿とは何かということを目覚めさせてくれる温かなカンフル剤となってくれるようにも感じています。「分け合えば余り、奪い合えば足りぬ。」というコトワザに重ね、多くの人々の支援に感謝するとともに日本人全体で何としてもこの難局を乗り越えたいと思います。
 実は、私も青森の出身です。同じ東北人として、被災地に出来得る限りのことを協力したいと思っています。また、柔道整復師として、被災された地域の社団柔道整復師の皆さんにも復興への協力をさせて頂くことをお約束いたします。

 次に、平成23年4月22日、当会が正式に東京都石原慎太郎知事より「公益社団法人」に認定されたことをご報告いたします。
 当会にとって今年は、社団設立60周年を迎える記念すべき年であると同時に「公益社団法人」としての新たな歴史が始まる年となりました。これまでの長い間、当会の運営にご協力いただいた会員、また関係者の方々に心から御礼申し上げます。

 さて、公益社団法人取得において、我々が最もこだわったことは健康保険が一般病院とほぼ同様に使える「受領委任」という仕組みを守ることでした。それは、都内各地域で怪我をされた人達の痛みを取り、和らげる技術面のことだけでなく、心の部分まで触れて、安心・安全・安価という我々柔道整復師、接骨院に求められる特性を今後も持続し続け、それぞれの地域に密着して、そこに暮らす人々の健康維持に貢献し続けるということなのです。
 今回の災害に際しては、都内へ避難されてこられた人達に医療救護ボランティア活動を行いました。その際に、我々の施術をとても多くの方々に喜んでいただけ、有り難い感謝の言葉をも頂戴いたしました。我々が地域に生き、その治療技術は、人と人の触れ合う地域でこそ活かされていることをあらためて実感しています。そして、必要な支援を実行するためには、行政や医師会等と共に連携をしていく必要性を強く感じています。そうした活動をするためには、個人で実現できることには限界があります。こうした困難な時にこそ、同じ資格を持つ者が手に手を取り合い、地域でのネットワークを結び、できる支援の輪を広げねばなりません。そして我々には、必ずそれを実現する力があると確信しています。

 今、日本が直面する「大災害」への対応と同時に、長引く「不況」の影響から、無駄を省き効率よく国民が暮らしていけるための改革が強く求められています。我々にとっても、マスコミ等で指摘された不正や業界内に山積する諸問題を解消するための改革をもうこれ以上先送りすることはできません。
 社会的な信頼と都民の期待とを大きく増した新しい公益社団法人として、今後も柔整業界の発展に寄与していきたいと思います。激動の時代だからこそ、できることもありますしそしてやらねばならないと感じています。
 今後とも会員の皆様のご理解ご協力を重ねてお願いをし、必ずやこの難局を乗り切ることをお誓いして、公益社団法人取得のご報告と挨拶に代えさせていただきます。